時をこえて、またキミに恋をする。

『だから…!そのときは、ずっと俺のそばにいてくれ!』


…未来だなんて、なに言ってるんだか。


でも…うれしかった。

わたしのことを想ってくれていて。


だけど、もうこれで宗治と会うことは二度とない。

なぜなら、わたしは現代には存在しないだろうから。


おそらく、あのあと宗治と都子姫は結ばれる。

となると、壱さんと都子姫は結婚することはなく、その子孫となるわたしたちはこの世に生まれることはない。


そうなるとわかっていたけど、後悔はしていない。

宗治が幸せな人生を送ってくれるなら、それで――。


幕末から現代へタイムスリップするわたしの体。

なんだか徐々に気だるく、そして…眠たくなってきた。


…ほら、わたしが予想したとおりだ。

わたしが現代に帰ることはない。


このまま深い深い眠りについて――。