時をこえて、またキミに恋をする。

赤紫色の光に包まれようとしたそのとき、わたしの背中に向かって宗治が叫ぶ。


「俺、お前のこと…絶対に忘れない!この時代では、お前とは結ばれなかったかもしれない。…でも!!」


…宗治、なに言って――。


「必ず会いにいく…!そして、未来でまた都美を好きになる!だからっ…」


振り返ると、一筋の涙が頬を伝う宗治と目が合った。

その顔は、なぜか穏やかに微笑んでいる。


「だから…!そのときは、ずっと俺のそばにいてくれ!」


光の渦の中で、宗治の声が遠のいていく。

だけど、はっきりと聞こえた。


宗治の想いが胸に響いて。

涙があふれ出した。


そうして、宗治の時代とを繋ぐ入口が閉じる寸前――。

わたしは大きくうなずいてみせたのだった。


『必ず会いにいく…!そして、未来でまた都美を好きになる!だからっ…』