時をこえて、またキミに恋をする。

おじいちゃんが噛み砕いて話してくれてもまだ難しいけど、タイムスリップの条件は500年に一度の周期でめぐってくるということ。 

そして、死んだあとも強い想いを持っている人ということ。


宗治は、死んでたまるかという強い想いを持ったまま亡くなってしまって…。

それがちょうど500年に一度起こるタイムスリップの条件と重なって、こうして現代に蘇ってやってきたのだ。


「じゃあ俺はあの場で死んだが、不思議な力ってやつでその想いを成し遂げるために、再び生まれ変わったってことか?」

「そういうことじゃな。死んでも死にきれないくらいの強い想いがあったと思われる」

「…強い想いって?宗治、心当たりあるの?」


宗治の顔を覗き込むと、なぜかほんのりと顔を赤くして、ポリポリと頬をかいている。


「それは…」