時をこえて、またキミに恋をする。

そして、なんとか桜の木から遠ざけようとする。


「…でもわたし、行かないと――」

「行かせたくない!!」


わたしの頭の後ろに手をまわし、強くギュッと抱きしめる。


「ダメか…?この時代に残るってわけにはいかねぇか?」

「わたし…が?」

「そうだ。現代みたいにテレビや車や便利なものはなにもねぇ。でも、俺がいる。俺が都美のそばにいる!」


いつも堂々としている宗治の声が…涙声で震えている。

こんな宗治…、見たことがない。


「俺は、これからの時代を都美とともに生きていきたい」


その言葉に、わたしはキュッと唇を噛みしめる。


…ずるいよ、宗治。

この場で、そんなことを言うなんてっ…。


わたしだって、…帰りたくなくなっちゃうじゃん。

宗治とずっとずっといっしょにいたいって…思っちゃうよ。