時をこえて、またキミに恋をする。

「うん。未来を変えたんだよ」


わたしと宗治は、手を取り合って東の空を見つめた。


と言っても、まだ西の空には月が出ている。

丸い丸い満月が。


…満月……?


そう思った瞬間、突然桜の木のうろが光りだした。

わたしを誘うように、赤紫色に。


見上げると、冬だというのに満開の桜。


タイムスリップだ…!


まさか、今回もこんな早くに現代に帰ることになるとは思わなかった。

もう少し、宗治とこっちの時代で過ごしたかった。


…だって、わたしたちはもう二度と会うことはできないだろうから。


「宗治…!わたし――」


最後に伝えたいことがたくさんある。

だけど、想いが高ぶって言葉にならない。


すると、そのとき――。


「…行くなっ!!」


光に包まれそうになったわたしを宗治が抱き寄せた。