時をこえて、またキミに恋をする。

壱さんもすぐさま宗治のもとへ向かう。


宗治や壱さんのことが心配だったけど、しばらくすると火は完全に消し止められた。

出火してすぐに見つけたおかげで、被害を最小限に留めることができた。


「都美、ここにいたのか」


だれもいないから顔の包帯を取って桜の木の下にいると、無事に消火活動を終えた宗治がやってきた。


「よかったね。みんな無事で」

「ああ。お前のおかげだよ」


頬にすすがついた宗治が安堵した表情を浮かべる。

それを見て、わたしもようやくほっとすることができた。


「…あっ」


そのとき、宗治の口からそんな声がもれる。

宗治の視線の先を追うと、東の空がわずかに白んでいた。


もうすぐ朝を迎える。

本来なら、宗治が迎えることができなかった朝を――。


「…俺、生きてるんだな」