時をこえて、またキミに恋をする。

宗治は人差し指の先を舐め、風向きを確認する。


「こっちに行ってみるか…!」


宗治のあとをついていく。


照明もないこの時代。

真っ暗なお屋敷の中だと、それはすぐに見つかった。


…廊下の奥が、オレンジ色にぼんやりと明るい。


まさかと思い宗治と駆け寄ると、ある部屋で小火が発生していた。

見ると、火鉢が畳の上に倒れていて、そこから出火したようだった。


「火事です…!!みなさん、逃げてください!!」


わたしはそう叫びながら、お屋敷の中を走り回った。

宗治はその間に、1人で消火を試みる。


わたしの声で飛び起きたお屋敷の人たちは、真っ先に都子姫を安全な場所へ避難させる人と、宗治の消火活動に加わる人とに分かれた。


「びぃ様、宗治は!?」

「…壱さん!あっちの部屋です!宗治をお願いします!」