時をこえて、またキミに恋をする。

当時の宗治の記憶を頼りに、お屋敷の中を見て回る。


「気づいたら、火の手が迫っていたんだ。現代みたいに、火災警報器なんて便利なものはねぇからな」

「そうだよね。それに、木造の建物ならなおさら燃えやすいだろうし…」


お屋敷も広いから、単に見て回ると言っても時間がかかる。

なにか出火の原因になりそうな兆候はないかと、見落としがないように注意深く見ていく。


「そういえば、都子姫が逃げ遅れたんだよね?もし、出火した場所が近くだったら、すぐに気づいて逃げられたと思うんだけど…」

「…たしかにそうだな。だったら、都子姫の部屋付近でなかったとしたら――」


木造のお屋敷は燃えやすいことだろう。

それに冬のこの時期だと、空気が乾燥していてなおさら。


さらに、風の影響であっという間に火がまわったとしたら――。