時をこえて、またキミに恋をする。

「けど、学校でも家でも顔を合わせるとなると飽き飽きしちゃうよ」


と言いつつ、顔がニヤけてしまう。


学校に向かうまでの間に、普段2人でどんなふうにして過ごしているかという恋バナを根掘り葉掘り聞いてくる七海。

だけど、いとこ同士でないとわかっても、宗治自身のことに関しては詳しく聞いてくることもなく、わたしはとっても話しやすかった。


「…あっ!あれって、古関先輩じゃない!?」


学校に着いて下駄箱で上靴に履き替えていると、渡り廊下を歩く古関先輩の後ろ姿を七海が見つけた。


「新学期早々、朝から会えるなんてラッキー♪」


古関先輩のいちファンである七海。

すぐにわたしの手を引っ張って、古関先輩のあとを追った。


古関先輩とはあの告白以来会っていなかったから、どんな顔をすればいいのかわからない。