時をこえて、またキミに恋をする。

「そうっすね。来年…、そうなったらいいですね」


そう言って、宗治は切なげに微笑んだ。


わたしたちを乗せた電車は、そのあと最寄り駅に到着した。


「そうだ、高倉。…たいしたことじゃないんだけど、またあとでメッセージを送ってもいいかな?」

「メッセージですか?はい、待ってますね」


なぜか、古関先輩の顔が赤いような気がする。

ここじゃ話せないようなことなのかな?


その夜。

古関先輩からメッセージが届いた。


【高倉に相談したいことがあるんだ】


相談したいことって…なんだろう?


そう思いながら、連投で送られてきた次のメッセージに目を移す。


【ずっとお世話になっている人にプレゼントを渡したくて…。でも、なにをあげたらいいかわからないから、いっしょに選んでもらえないかな?】