時をこえて、またキミに恋をする。

そう言って、宗治はニカッと笑ってみせた。

宗治の清々しいくらいの笑顔にドキッとする。


宗治のファンでもなく、ましてや都子姫でもない。

わたしだけに向けられた笑顔だ。


そして、いよいよ決勝戦が始まった。

勝っても負けても、3年生の先輩たちにとってはこれが最後の試合となる。


相手は、青柳(あおやぎ)中学校。

青中(あおちゅう)も剣道部の強豪校で、今大会で3年連続で決勝戦で対戦することとなった。


去年、一昨年とウチに負けて準優勝止まりだから、今年は悲願の優勝を狙っていてものすごい気迫だ。


だけど、こちらだって負けるわけにはいかない。


優勝旗を古関先輩の手に…!


剣道部全員がその想いを抱えて試合に臨んだ。


しかし、あと一歩のところで初めの先鋒戦に破れ、黒星スタートに。