時をこえて、またキミに恋をする。

宗治は入部したての2年生ながらにして、今大会の出場メンバーに入っている。


初めこそ、ルールの知らない宗治相手に古関先輩が勝ったけど、おそらく今では宗治のほうが上。

宗治に勝てる中学生なんていないだろうから、宗治が団体戦に出るだけでかなり有利なはずだ。


古関先輩が優勝旗を手にする姿――。

そんな光景が勝手に頭の中に浮かんだ。


団体戦の試合内容は、5人制。

先鋒・次鋒・中堅・副将・大将という順に試合が行われ、先に3勝したほうが勝ちだ。


神代中学は、安定的な強さで次々と勝ち進んでいく。


わたしはマネージャーだから試合には出られないけど、大きな声を出して応援した。

だけど、わたしの声なんてすぐにかき消されてしまう。


――なぜなら。


「宗治くーん!!」

「キャーーー!カッコイイー♪」