時をこえて、またキミに恋をする。

今日は、剣道部の大会だった。

この大会を最後に、3年生の先輩たちは引退してしまう。


様々な思いが交錯する大事な大会だ。


神代中学は剣道部の強豪校のため、決勝戦の常連校。

ちなみに、去年、一昨年と2年連続で優勝している。


今いる3年生たちは、1年生の頃から優勝を飾る先輩たちを見てきた。

だから、今年は自分たちの手で3連覇を勝ち取ると意気込んでいた。


「古関先輩、おはようございます!」

「おはようございます、先輩」

「おはよう!」


試合会場に着くと、さっそく宗治といっしょに古関先輩にあいさつへ。


「春日井くん!今日は頼んだよ!」

「いや、俺なんかいなくたって、古関先輩たちだけで楽勝っすよ」


わたしには失礼な態度の宗治だけど、実は謙遜もできるということを、宗治が剣道部に入ってきてから知った。