時をこえて、またキミに恋をする。

わたしと宗治に挟まれて座っている朔は、わたしたちに交互に目を向ける。


「ねえちゃんも宗治にいちゃんも息合いすぎだろ」

「「そ…!…そんなことっ!」」


否定する声すら同じタイミングで、まるで鏡に映しているかのようだ。


「仲がいいわね〜」


とお母さんが言って、みんながクスクス笑うものだから、わたしは顔が真っ赤になった。

横目で見ると、宗治もわたしと同じように頬を赤くしてうつむいていた。


修学旅行が終わってから、宗治とのやり取りがなんだかぎこちない。


今まではどうでもいい話をしたり、さっきみたいなときだって「マネしないでよ〜」なんて気軽に言えたはずだったのに。


へんに宗治を意識してしまって、…今までみたいな感じで宗治に接することができなくなってしまっていた。



それから、数日後。