時をこえて、またキミに恋をする。

顔見合わせる、おじいちゃんとおばあちゃん。


「えっと…。さっきから言ってる『あれ』ってなに?」


お父さんに顔を向けると、お父さんはわたしの頭を大きな手で優しくなでた。


「都美。お前は、『(すく)(びと)』の力を持っていたんだ」

「救い人…?」


――『救い人』。


それは、500年に1人の確率で高倉家の子孫に宿る力を持った人のこと。

過去からやってきた人を救う力があるらしい。


そう説明されたけど、いまいちピンとこなかった。


「なに?ねえちゃん、すげー感じなの?」

「…それはわかんないけど。それに、救い人なんてそんな話…今までに聞かされたことないよ?」

「そもそも話していなかったからな。500年に1人の確率で生まれる力だなんて、お父さんも半信半疑だったから」