時をこえて、またキミに恋をする。

話を聞くと、生まれつき体も弱いらしく、都子姫の夫にはふさわしくないと考えていたんだそう。


それに、宗治が幼いときから都子姫のことを好きなのは知っていたし、都子姫もまた宗治に気があることも知っていた。


建前としては、宗治と同じく結婚相手の候補として都子姫に仕えるも、本音は2人が結ばれることを陰ながら望んでいた。


「もちろん、僕だって幼いときから都子姫のことを想っています。一生かけて愛し抜く自信はあります。…ですが、体が弱い僕なんかよりも、宗治のほうがふさわしいのは明らかです」


壱さんの話に、わたしは胸がキュウッと締めつけられた。

なぜなら、今のわたしと同じ気持ちだったから。


宗治の想いを知っているから、今度こそ都子姫と結ばれてほしい。

だけど、もう宗治がそばにいないと思うと――。