時をこえて、またキミに恋をする。

ということは――。


「申し遅れましたが、このお屋敷で都子姫にお仕えしております、高倉壱と申します」

「高倉…!?」


つまり、この人が都子姫と結婚する壱さん。

そして、わたしのご先祖様だ。


「心配いりません。あなた様のことは屋敷の者には言いません。宗治の友人であればなおさらです」


壱さんはそう話ながら、わたしの前に朝ごはんが用意されたお膳を出してくれる。


物静かで穏やかで、わたしのことも受け入れてくれて、とても優しい人だということがわかる。

都子姫と結婚したことを知った宗治が悔しがっていたから、てっきり性格の悪い幼なじみかと思っていたけど、想像とまったく違った。


しかも、歳はわたしと宗治と同じ14歳。

こんな落ち着きのある大人っぽい14歳なんて、今までに見たことがない。