時をこえて、またキミに恋をする。

「そっか。いってらっしゃい」


だから、ただ送り出すことしかできなかった。


「都子姫のご配慮で、屋敷の者にはびぃのことは伝わっているから心配ないが、くれぐれも包帯の下の顔は見られるなよっ」

「わかってるって。それよりも、早く都子姫のところへ行ってきたら?」

「そうだな。行ってくる」


わたしたちが今いる時の流れでは、宗治はずっとこっちの時代に存在していたことになっているようだ。

つまり、昨日までの宗治はいつも通り都子姫に仕えていた。


しかし、今ここにいる宗治は、現代からタイムスリップしてきた宗治。

久々に都子姫のそばにつけるからか、宗治の頬が少しだけ緩んでいるのがわかった。


現代では姿が消えてしまうため、わたしのそばにいないといけなかった宗治。

でも、こっちの時代ではそんな心配もないから身軽そうだ。