俺のクラスには1人みらい小出身の人がいる。

その人に聞けば「ハバネちゃん」の正体がわかるかもしれない。

電話に出るかはわからないけど。

かすかな希望をもち、さっそく俺はその人の番号をうった。

プルルルル、プルルルル、プルルルル、プルルルル…
『はい、もしもし』

「もしもし、つばき中学校の魚島です。」

『え、何で先生…?』

「あ、恒成(つねなり)さん。休日にごめんね。ちょっと聞きたいことがあって電話したんだけど今大丈夫?」

『別に大丈夫だけど?』

「あのさ、小学生のとき、ハバネさんっていた?」

話の向こうで不思議そうに首をかしげてる様子が目にうかぶ。

『あー乙黒 葉羽?』

その子の名前か。

「乙黒さん?葉羽さんって、どう言う人だったの?」

『葉羽さ、恋衣にはぶかれてたらしいよ。』

「はぶかれてる?日向さんに?」