私には味方ゼロですってこと?

そう言うことなんでしょ?

「私には、味方いないもん。誰も守ってくれないもん。1人なんだよっ...」

「日向さんの味方だよ、俺は」

「…へ?」

「おいで」

先生はそう言うと、手を広げて優しく笑った。

これは….抱きついていいよサイン...?

ガバッと先生に抱きつくと、先生の髪が頬にあたった。

「...今まで、よく頑張った...!」

先生の手が、私の背中にまわった。

「全部吐き出していいよ。全部俺がうけとめるから。」

ああ、私は何てバカなんだろう。

「…私、4年生のころから何かしら人間関係でつまずいてて...イヤガラセを、2年間うけてた。くつをなくされる、とか、ボールペンが分解されてゴミ箱に入れられてたり、とかなんだけど…。でも、6年生になって、怖い先生が担任になって、それはパタリとおわったんだけど、それと同時に…同じ仲良しグルーだった女の子から、色々言われるようになってね…」