さっちゃんのことが嫌いだった。

きーちゃんをいじめたから。

でも、きーちゃんがぶつかられて痛いと言った時、さっちゃんの目には、涙が光ってた。

それに、さっちゃんが本当に悲しいときにだけする癖。

横の髪を耳にかけていた。

対照的にきーちゃんは...

さっちゃんを見て、笑っていた。

見下ろすように、嘲笑うように...

僕、もしかして、きーちゃんを信じたこと、間違ってた?...