夏バテでもしたかな、と思ったのが最初だった。
不思議なほどに食欲がないのだ。
大好きな料理やスイーツであっても食べたいと積極的に思えないし、会社でもお弁当を残してしまうことがちらほらある。
それになんとなく体がほてっているようにも感じる。
まるで夏の暑さが体の中に存在しているようだった。
奇妙に感じたけれど、別にそれほどおかしいとは思わなかった。
毎年、軽いものなら何回か夏バテを起こしている。
涼しいところで過ごすようにして、食欲が湧くようなものや、消化のいいものを食べて、しっかり涼しくした部屋で、たっぷり眠る。
そうすれば大抵、落ち着くのだったけれど、今年のそれはちっとも収まらなかった。
それどころか、日に日に強くなっていくように感じられて、沙也は内心、首をひねるばかりだった。
夏バテにしては症状が重いと思う。
でも仕事はお盆休みが来るまであるのだし、休むほどの体調不良ではない。
だから少し無理をして通勤していたのだけど、その日は特に暑い日であった。
不思議なほどに食欲がないのだ。
大好きな料理やスイーツであっても食べたいと積極的に思えないし、会社でもお弁当を残してしまうことがちらほらある。
それになんとなく体がほてっているようにも感じる。
まるで夏の暑さが体の中に存在しているようだった。
奇妙に感じたけれど、別にそれほどおかしいとは思わなかった。
毎年、軽いものなら何回か夏バテを起こしている。
涼しいところで過ごすようにして、食欲が湧くようなものや、消化のいいものを食べて、しっかり涼しくした部屋で、たっぷり眠る。
そうすれば大抵、落ち着くのだったけれど、今年のそれはちっとも収まらなかった。
それどころか、日に日に強くなっていくように感じられて、沙也は内心、首をひねるばかりだった。
夏バテにしては症状が重いと思う。
でも仕事はお盆休みが来るまであるのだし、休むほどの体調不良ではない。
だから少し無理をして通勤していたのだけど、その日は特に暑い日であった。



