だから肯定する。
自分のせいにするなんて、とんでもない。
ただ、表面だけの戯れのようなものだ。
清登は軽々と沙也を抱いたまま、静かに一室へ入っていった。
間接照明だけがついた寝室。
ダブル以上はありそうな、広い、広いベッド。
そこへ沙也を下ろし、肩を押して、押し倒してきた清登。
沙也を見下ろす体勢になって、再び沙也の頬に触れてきた。
「……清登くん」
心臓はすでにばくばくしていたし、キスで減った酸素が戻ってきても、今度は別の意味で息が苦しい。
それでも名前を呼んだ。
これまでとはまったく違う意味で口に出した響きだ、と自分でわかる。
清登もわかってくれたようだ。
頬を包んだ手で、やわらかく撫でてくれて、口から出た言葉は、今まで聞いた言葉のどれよりも、優しく、それ以上に愛おしいという気持ちがたっぷり滲んでいた。
「……愛してる。沙也」
自分のせいにするなんて、とんでもない。
ただ、表面だけの戯れのようなものだ。
清登は軽々と沙也を抱いたまま、静かに一室へ入っていった。
間接照明だけがついた寝室。
ダブル以上はありそうな、広い、広いベッド。
そこへ沙也を下ろし、肩を押して、押し倒してきた清登。
沙也を見下ろす体勢になって、再び沙也の頬に触れてきた。
「……清登くん」
心臓はすでにばくばくしていたし、キスで減った酸素が戻ってきても、今度は別の意味で息が苦しい。
それでも名前を呼んだ。
これまでとはまったく違う意味で口に出した響きだ、と自分でわかる。
清登もわかってくれたようだ。
頬を包んだ手で、やわらかく撫でてくれて、口から出た言葉は、今まで聞いた言葉のどれよりも、優しく、それ以上に愛おしいという気持ちがたっぷり滲んでいた。
「……愛してる。沙也」



