きっと想いは清登に伝わってくれた。
清登の手は、沙也の頬に触れた。
その手が少し震えていたことを、沙也ははっきり感じ取った。
最後の一線が彼の中で壊れようとしている。
だから最後の一押しというように、手を持ち上げて、今度は清登の胸元を握った。
きゅっと、ねだるように。
瞳を見つめて、そんな仕草をすれば、意味なんてひとつしかない。
清登が、ぐっと息を詰めるのが見えた、次の瞬間。
「ん……っ」
沙也のくちびるは塞がれていた。
やわらかな清登のくちびるが重ねられる。
恋人同士になってから、何回かキスをした。
それらでだいぶ慣れたと思っていたのに。
「は、……っあ、……っ!」
今のキスは、まったく違っていた。
清登のくちびるは沙也のくちびるを食べるように動き、沙也の呼吸をすぐに苦しくした。
それでもやめてほしいとは思わなかったし、言わなかった。
このまま息が止まってしまっても構わない。
キスで息が止まるなら、本望でもある。
清登の手は、沙也の頬に触れた。
その手が少し震えていたことを、沙也ははっきり感じ取った。
最後の一線が彼の中で壊れようとしている。
だから最後の一押しというように、手を持ち上げて、今度は清登の胸元を握った。
きゅっと、ねだるように。
瞳を見つめて、そんな仕草をすれば、意味なんてひとつしかない。
清登が、ぐっと息を詰めるのが見えた、次の瞬間。
「ん……っ」
沙也のくちびるは塞がれていた。
やわらかな清登のくちびるが重ねられる。
恋人同士になってから、何回かキスをした。
それらでだいぶ慣れたと思っていたのに。
「は、……っあ、……っ!」
今のキスは、まったく違っていた。
清登のくちびるは沙也のくちびるを食べるように動き、沙也の呼吸をすぐに苦しくした。
それでもやめてほしいとは思わなかったし、言わなかった。
このまま息が止まってしまっても構わない。
キスで息が止まるなら、本望でもある。



