「う、ううん」
よって声は上ずった。
どうしても緊張はある。
しかし清登の歩みは、沙也のいるほうとは別のほうへ向けられた。
沙也はきょとんとしてしまう。
てっきりすぐにこちらへ来てくれると思ったのに。
清登が向かったのは、奥にあるミニキッチンだった。
冷蔵庫を開けている。
ああ、喉が渇いたのかな。
それならなにか用意しておけば良かった。
そう予想して後悔もした沙也だったが、その予想は少し違っていた。
「沙也、はちみつとメープルシロップと、どっちがいい?」
冷蔵庫からなにかを取り出しながら、清登は唐突なことを言ったのだから。
今度はきょとんとするではすまなかった。
沙也の頭の上には、はっきりクエスチョンマークが浮かんだだろう。
はちみつ?
メープルシロップ?
どうして今、甘いものになるの?
よって声は上ずった。
どうしても緊張はある。
しかし清登の歩みは、沙也のいるほうとは別のほうへ向けられた。
沙也はきょとんとしてしまう。
てっきりすぐにこちらへ来てくれると思ったのに。
清登が向かったのは、奥にあるミニキッチンだった。
冷蔵庫を開けている。
ああ、喉が渇いたのかな。
それならなにか用意しておけば良かった。
そう予想して後悔もした沙也だったが、その予想は少し違っていた。
「沙也、はちみつとメープルシロップと、どっちがいい?」
冷蔵庫からなにかを取り出しながら、清登は唐突なことを言ったのだから。
今度はきょとんとするではすまなかった。
沙也の頭の上には、はっきりクエスチョンマークが浮かんだだろう。
はちみつ?
メープルシロップ?
どうして今、甘いものになるの?



