幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

「え、……」

 思わず変な声が出た。

 清登に抱きしめられている。

 もちろん、こんなふうに抱きしめられるなんて、相当久しぶりだ。

 子どもの頃以来のこと。

 すぐにこの状況を実感して、沙也の中で熱いものが弾けた。

 かっと体が熱くなる。

 どくどくと鼓動が一気に速くなり、沙也の頬を熱くした。

「今日は本当にありがとう」

 その沙也をしっかり抱きしめ、清登は小さな声で言った。

 小さな声でも届くくらい、距離が近いのだ、と知って、沙也はぞくりと体の芯が震えるのを感じてしまった。

「う……ううん……」

 なんとか返事をする。

 ばくばく速い鼓動のために苦しくて、絞り出すようになった。

 清登の体はあたたかかった。

 服越しでもしっかり体温が伝わってくるし、その体が厚いのも、香水をつけていたのか、ほんのり香る甘い香りも、全部が沙也の頭をくらくらさせた。