沙也の明るい返事に、清登は嬉しく思ってくれたらしい。
優し気な目元が、緩められる。
「それは良かった」
前菜のオードブルを摘まみながら、ワインを味わう。
酸っぱい味が心地良いサーモンのマリネ、コクがある味わいのベーコンのキッシュ。
食べたことはあるものの、街中で食べるようなものとは明らかに質が違った。
窓際の席なのだ、すぐ横にある窓からは、きらきらしている夜景が見下ろせた。
普段、あの中を歩いたり、電車に乗ったり、あるいは仕事をしたりしているのだ。
その場所を上から眺めているというのは、不思議な感覚だった。
でも、夜の光がとても美しい。
沙也はつい、事あるごとに見入ってしまいそうになるくらいだった。
「でも、車は大丈夫? 明日取りに来るの?」
ふと、少し気になっていたことを聞いてみた。
このホテルまでは車で来たけれど、アルコールを飲んでしまうと運転ができない。
その点が気にかかっていたのだけど、清登はあっさり首を振った。
「いや、運転手が来てくれるよ。それで沙也も送っていくから」
優し気な目元が、緩められる。
「それは良かった」
前菜のオードブルを摘まみながら、ワインを味わう。
酸っぱい味が心地良いサーモンのマリネ、コクがある味わいのベーコンのキッシュ。
食べたことはあるものの、街中で食べるようなものとは明らかに質が違った。
窓際の席なのだ、すぐ横にある窓からは、きらきらしている夜景が見下ろせた。
普段、あの中を歩いたり、電車に乗ったり、あるいは仕事をしたりしているのだ。
その場所を上から眺めているというのは、不思議な感覚だった。
でも、夜の光がとても美しい。
沙也はつい、事あるごとに見入ってしまいそうになるくらいだった。
「でも、車は大丈夫? 明日取りに来るの?」
ふと、少し気になっていたことを聞いてみた。
このホテルまでは車で来たけれど、アルコールを飲んでしまうと運転ができない。
その点が気にかかっていたのだけど、清登はあっさり首を振った。
「いや、運転手が来てくれるよ。それで沙也も送っていくから」



