「そこの目暮さんが運転手だったわね。だからすぐにここが思い浮かんだんじゃないの?」
真悠は振り返って、目暮に声をかけた。
目暮も、真顔でも笑顔でもない表情で、ただ頷く。
「ええ。真悠様にとって、清登様関連の海といったら、ここしか浮かびませんでしたね」
「そういう察しはいいのね、目暮さんって」
目暮のその態度や言い方が気に入ったようで、真悠はくすりと笑う。
それで、コートのポケットに手を入れた。
中から出てきたものに、沙也は目を丸くしてしまう。
「だから決別しにきたの。この場所で。清登とのことを、本当に」
手のひらには指輪があった。
きっと婚約指輪。
新品ではなく、いくらかの年月は着けられていたという様子のものだ。
ゴールドのリングには、赤い石が嵌められている。
とても綺麗だった。
海からの光を反射して、きらりと光る。
これが真悠の、ここにやってきた理由のすべて。
真悠は振り返って、目暮に声をかけた。
目暮も、真顔でも笑顔でもない表情で、ただ頷く。
「ええ。真悠様にとって、清登様関連の海といったら、ここしか浮かびませんでしたね」
「そういう察しはいいのね、目暮さんって」
目暮のその態度や言い方が気に入ったようで、真悠はくすりと笑う。
それで、コートのポケットに手を入れた。
中から出てきたものに、沙也は目を丸くしてしまう。
「だから決別しにきたの。この場所で。清登とのことを、本当に」
手のひらには指輪があった。
きっと婚約指輪。
新品ではなく、いくらかの年月は着けられていたという様子のものだ。
ゴールドのリングには、赤い石が嵌められている。
とても綺麗だった。
海からの光を反射して、きらりと光る。
これが真悠の、ここにやってきた理由のすべて。



