ますます恥じ入ってしまった沙也だったが、清登の空気はすぐに緩んだ。
どう思われたかな、と思って、沙也がそろっとそちらを見ようとしたと同時。
柵を握って力が入っていた沙也の手に、あたたかなものが重なってきた。
それは清登の手。
沙也の目が真ん丸になった。
恥ずかしいより先に、驚愕してしまう。
「ありがとう」
きゅっと沙也の手を上から包み込みながら、清登はそう言う。
沙也の心臓の鼓動が、とくとくと速くなっていった。
お礼を言ってくれたこともそうだが、触れ合った手のあたたかさ。
こんなふうに手を触れさせることなんて、子どもの頃以来だ。
あの頃よりずいぶん大きくなって、ごつごつして、大人の男性になった手。
その手が今、自分の手を優しく包んでくれている。
速くなった鼓動は、沙也の体を熱くした。
熱が顔までのぼってきて、頬も赤くなったかもしれない。
どう思われたかな、と思って、沙也がそろっとそちらを見ようとしたと同時。
柵を握って力が入っていた沙也の手に、あたたかなものが重なってきた。
それは清登の手。
沙也の目が真ん丸になった。
恥ずかしいより先に、驚愕してしまう。
「ありがとう」
きゅっと沙也の手を上から包み込みながら、清登はそう言う。
沙也の心臓の鼓動が、とくとくと速くなっていった。
お礼を言ってくれたこともそうだが、触れ合った手のあたたかさ。
こんなふうに手を触れさせることなんて、子どもの頃以来だ。
あの頃よりずいぶん大きくなって、ごつごつして、大人の男性になった手。
その手が今、自分の手を優しく包んでくれている。
速くなった鼓動は、沙也の体を熱くした。
熱が顔までのぼってきて、頬も赤くなったかもしれない。



