幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

「それは確かに、その可能性でしょうが……まぁ、なんにせよ放ってはおけません。わたくしの予想で合っていると良いのですが」

 目暮はまだ完全に納得とはいかない声音と表情だったが、とにかくそう言ってくれた。

 車は房総半島のほうへ向かっているのだと、カーナビに出ていた。

 でも目暮はあまりカーナビを意識している様子はない。

 きっともう、道は覚えているのだろう。

 その通り、カーナビがしゃべる前に車線変更をして、ひとつのインターへ降りた。

 速度を落として出口へ向かい、ゲートを抜けて、一般車道へ入る。

 沙也はスピードが落ちたからか、違う意味で焦れてくるのを感じつつも、押さえつけて、胸の前をぎゅっと握った。

 目暮の車はそう長く走らなかった。

 海のある様子のほうへ向かっていく。

 ここは千葉県であることくらいしか沙也はわからなかったけれど、なんとなく、海辺の雰囲気は感じられて、きっともう近いのだと思わされた。