幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 おかしそうな声で言われたことに、沙也はどきっとしてしまった。

 確かに今日の様子を見るに、清登はほかのひとに洋斗や沙也が相手をされているのに、軽く拗ねたようだった。

 どきっとしたあとは、ほわっと胸があたたかくなる。

 くすぐったさと、そのくらい自分たちを大切にしてくれている実感に、幸福をたっぷり覚えた。

「それは幸せなことです」

 その通りに口に出した沙也。

 茜はもうひとつ、おかしそうに軽く笑う。

「少し愛情が重いかもしれないけどね。清登のこと、頼んだわ」

「ええ。ありがとうございます」

 そうまで言われて、茜から気にかけてもらっていることにも幸せを覚えてしまう。

「ばぁばー! じぃじー! ばいばぁい」

 最後に洋斗が大きく手を振って、二人は帰っていった。

 家の中は急に静かになる。