幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 茜の持ってきてくれたのは、缶に入ったクッキーだった。

 思った通りの、海外メーカー高級品。

 缶は深い青色に模様が入っていて、艶のある金属素材。

 缶だけでもとても美しいので、洋斗は「きれぇ~」と見入ってしまったくらいだ。

「なにか、おもちゃを入れたらいいわ」と茜が言い、缶は洋斗にくれることになった。

 大人たちはコーヒーをお供にそのクッキーを摘まみ、洋斗はオレンジジュースをお供に茜がくれた『おやつ』を食べていた。

 動物の形をしたビスケット。

 まだ幼い子どもでも食べやすいと言われているので、沙也もたまに買うことがあるものだった。

「おいしー!」と明るい顔になった洋斗に、茜は「パパも子どもの頃、好きだったのよ」と話していて、もちろん清登は「そんな昔のこと……」と照れていた。