ひとつ思い出せば、次々と想い出は出てきた。
お互い、クラスや学年の友達とも一緒に過ごすから、ずっと一緒とはいかなかったけれど、それでもお昼は一緒に食べたし、海辺で遊んだ。
そして清登は……。
「せっかくだから、次のサービスエリアで降りてみるか? ちょっとは見られるかもしれないぞ」
そこで清登が提案してくれて、沙也の思考は一旦途切れた。
でもその提案はとても魅力的だったので、嬉しくなって、すぐに頷く。
「うん! 降りてみたいな」
清登の車はすぐに、次のサービスエリアに入ってくれた。
ほかの車に気をつけながら降りて、向かったのは海辺が見えるほう。
柵が張ってあったので、その前に立って、海を見る。
樹々の茂る間に少しだけ見える形で、しかもだいぶ距離があったけれど、今の沙也にはとても魅力的に映った。
「素敵だね! 夕陽が海に反射してる」
もう夕暮れが近付いていた。
オレンジ色の光が、時折、海の水面に反射して、きらりと光る。
美しかった。
こんなに美しい海は、見たことがないというほどに思った。
「うん。すごく綺麗だ」
清登も穏やかに言う。
きっと自分と同じように思ってくれているのだろうな、と思えて、沙也の心はほわりとあたたかくなってしまった。
お互い、クラスや学年の友達とも一緒に過ごすから、ずっと一緒とはいかなかったけれど、それでもお昼は一緒に食べたし、海辺で遊んだ。
そして清登は……。
「せっかくだから、次のサービスエリアで降りてみるか? ちょっとは見られるかもしれないぞ」
そこで清登が提案してくれて、沙也の思考は一旦途切れた。
でもその提案はとても魅力的だったので、嬉しくなって、すぐに頷く。
「うん! 降りてみたいな」
清登の車はすぐに、次のサービスエリアに入ってくれた。
ほかの車に気をつけながら降りて、向かったのは海辺が見えるほう。
柵が張ってあったので、その前に立って、海を見る。
樹々の茂る間に少しだけ見える形で、しかもだいぶ距離があったけれど、今の沙也にはとても魅力的に映った。
「素敵だね! 夕陽が海に反射してる」
もう夕暮れが近付いていた。
オレンジ色の光が、時折、海の水面に反射して、きらりと光る。
美しかった。
こんなに美しい海は、見たことがないというほどに思った。
「うん。すごく綺麗だ」
清登も穏やかに言う。
きっと自分と同じように思ってくれているのだろうな、と思えて、沙也の心はほわりとあたたかくなってしまった。



