幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 次の日から沙也の、忙しない日々がスタートした。

 入籍と式は早めにと言われたので、冬には挙げることになった。

 よって、準備には即座に取り掛からなければならない。

 まず手を付けたのはスケジュール調整と、招待状の作成だった。

 日を決めてしまい、式場を押さえ、参列者のスケジュールも確保するのが最優先。

 清登は仕事があるので、沙也がメインでおこなうことになった。

 ある意味、沙也が香々見家にお嫁入りする最初の仕事と言えたかもしれない。

 初夏に決めかけていた復職と保育園は、きっぱり諦めた。

 今となってはもうだいぶ昔のことに感じる職場は好きであったし、大変お世話にもなった。

 本当なら復職したかったけれど、やはりこれも、『すべてを手に入れるのは無理』だから。

 これからは香々見家の嫁としての仕事を果たすまでだ。