幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

「むー、うぅ……」

 しかし洋斗はもう、『疲れた』と『眠たい』でいっぱいいっぱいだろう。

 茜の声掛けにも反応しなかった。

「抱っこは今度させてちょうだい」

 流石、茜は清登の母だけある。

 子どものことを理解した、とても優しいことを言ってくれた。

「ありがとうございます。はい、今度、必ず」

 だから沙也の返事も穏やかになった。

 茜は今、洋斗の手を握るだけに留まった。

 そして優しい、優しい言葉をかけてくれた。

「洋斗ちゃん。産まれてきてくれて、ありがとう」