幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 洋斗を呼び、子ども用の椅子に座らせていた洋斗のほうへ行く。

 洋斗が話の間、泣くことも、ぐずることもなく静かにしていてくれたことには、感謝しかない。

 ほんの幼児にとっては、つまらないどころではなかったはずなのに。

 きっと、とても、とても重要な話だと察したからだろう。

「まーまぁ~」

 でも流石にくたびれたようだ。

 近付いた沙也に、力なく腕を伸ばしてくる。

 沙也の心は痛んだ。

 本当に、だいぶ頑張ってもらってしまったと実感する。

 話は一時間近くも続いたのだし、座っているだけでも疲れるだろうに、緊張していただろうから。

「ごめんね、いい子にしてくれててありがとう」

 優しく言い、そっと抱き上げ、腕に抱く。

「かえ~、るぅ……」

 洋斗は疲れが極まったのと、眠たいのもあるだろう。

 沙也の胸にぴったりもたれて、ぐずぐずしはじめた。