幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

「……わかっております」

 清登にとっては、すべての元凶になったこと。

 清登はくちびるを引き結び、苦いものを噛んだような表情になる。

 先日、沙也を訪ねてきた真悠も、その点を責めていた。

 沙也としてもフォローできない真実だ。

 だが、清の言葉は非情ではなかった。

 理解あることがそのあとに続く。

「その甘さは、これから改善すると約束するか。そうでなければ次期社長の座は渡せん」

 声の重さはなにも変わらなかった。

 それでも、内容はとても優しかった。

 きっと彼はよく思い知っているのだろう。

 なにも間違えずにやれる人間なんていないこと。

 気付いて、直して、成長していくのが人間なのだ。

 企業の人間を、何千人も抱えているのだろうから、きっと沙也などより、ずっと、ずっとよく思い知っているはず。