目暮の来訪や話がなければ、自分はここにいないのだ。
そしてそれだけではなく、あの騒動がショックだったのは、清もそうなのだ。
いや、あの件で一番すべてを悔いた存在だろう。
沙也は知る。
清のこの受け入れ、香々見家としては一蹴してきても仕方がない事態を、諦めの気持ちがあったとしても受け入れを決めてくれたのは、あの件が大きく陰を落としたからだ。
「それに、清登が昔から好いた子だったんだろう。それなら、婚約破棄騒動になったのは惜しいが、こうなる未来も元々あったのだろうな」
次に清が言った言葉は、もっと優しかった。
清登に向かって言われた言葉は、きっと香々見家当主というよりも、清登を大切に想う、祖父のものだっただろう。
「……ありがとうございます」
清登は頭を下げた。
清は勘付いていたのかもしれない。
子ども時代の清登と沙也の様子から。
ある意味、踏ん切りや勇気がなく、つかず離れずなんてしていた自分たちより、ずっと的確だったかもしれないと沙也は思った。
そしてそれだけではなく、あの騒動がショックだったのは、清もそうなのだ。
いや、あの件で一番すべてを悔いた存在だろう。
沙也は知る。
清のこの受け入れ、香々見家としては一蹴してきても仕方がない事態を、諦めの気持ちがあったとしても受け入れを決めてくれたのは、あの件が大きく陰を落としたからだ。
「それに、清登が昔から好いた子だったんだろう。それなら、婚約破棄騒動になったのは惜しいが、こうなる未来も元々あったのだろうな」
次に清が言った言葉は、もっと優しかった。
清登に向かって言われた言葉は、きっと香々見家当主というよりも、清登を大切に想う、祖父のものだっただろう。
「……ありがとうございます」
清登は頭を下げた。
清は勘付いていたのかもしれない。
子ども時代の清登と沙也の様子から。
ある意味、踏ん切りや勇気がなく、つかず離れずなんてしていた自分たちより、ずっと的確だったかもしれないと沙也は思った。



