上座には、老齢の男性が座っていた。
ごつい顔立ちに、白髪になった髪。
高級そうなスーツに身を包んでいる。
老齢ではあるが、がっしりした体格をしている彼は、ひと目でわかった。
香々見家当主・香々見 清 氏だろう。
その隣の、着物を着た、同じく老齢の女性はきっと、正妻の晴恵という方……この点については、目暮から話を聞いていたので、内心、少しぞくりとしてしまった沙也だった。
ほかに二人、席に着いている男女は清登の両親。
紹介されずともわかる。
「お待たせいたしました」
清登は入り口から数歩入ったところで、深々と礼をした。
沙也も慌てて、洋斗を抱いたまま、頭を下げる。
「ああ。こちらへ」
祖父・清が立ち上がり、清登に席を示した。
そこには二つ席が空いていて、隣には子ども用の椅子もあった。
きっと清登が支度するように言ってくれたのだろう。
少しだけ沙也は安堵した。
ごつい顔立ちに、白髪になった髪。
高級そうなスーツに身を包んでいる。
老齢ではあるが、がっしりした体格をしている彼は、ひと目でわかった。
香々見家当主・香々見 清 氏だろう。
その隣の、着物を着た、同じく老齢の女性はきっと、正妻の晴恵という方……この点については、目暮から話を聞いていたので、内心、少しぞくりとしてしまった沙也だった。
ほかに二人、席に着いている男女は清登の両親。
紹介されずともわかる。
「お待たせいたしました」
清登は入り口から数歩入ったところで、深々と礼をした。
沙也も慌てて、洋斗を抱いたまま、頭を下げる。
「ああ。こちらへ」
祖父・清が立ち上がり、清登に席を示した。
そこには二つ席が空いていて、隣には子ども用の椅子もあった。
きっと清登が支度するように言ってくれたのだろう。
少しだけ沙也は安堵した。



