幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

「あらら。崩れちゃったなぁ」

 清登は本気で心配そうに言う。

 洋斗が頑張ろうとしたのはわかったようだ。

 だから沙也も、イヤイヤする洋斗の肩を抱いて、説明した。

「洋斗ね、三つ積めるようになったんだけど、まだできたりできなかったりなの。だから悔しくなっちゃったみたい」

「そうだったのか」

 沙也の言葉に、清登は表情を崩した。

 愛おしい、という目で見つめている。

 洋斗は不満げな表情で、不快そうな声を出していて、かわいらしいとは遠かっただろうに。

「大丈夫だよ。次は上手にできるさ」

 清登はきっと、何気なくそう言った。

 だが洋斗はその言葉に反応を示した。

 ぐずっていたのをぴたりとやめて、清登に視線を向ける。

「だいじょ、ぉ……?」

 不思議そうに繰り返す。


 なんでこのひとが、そういうの?


 沙也からは、そう言いたいのがはっきりわかった。