幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

「これを受け取ってほしい」

 そのあと清登が差し出してくれたのは、水色のケースに入った指輪だった。

 シルバーの指輪には、青い石が嵌まっていた。

 美しい、深い水色をした石だ。

「ありがとう。とっても素敵……」

 あまりの美しさと喜びに、手をそっと差し出すと、清登がその手を取ってくれた。

 ケースから指輪を抜き出して、薬指に通す。

 指輪は沙也の指にぴったり嵌まった。

 驚いてしまうくらいぴったりだった。

 清登も少し驚いたようだ。

「驚いた。測ったわけじゃないから、ジャストサイズは難しいと思って、直すことになるかなと思ってたのに」

「本当に。すごいな、清登くんは」

 手を引き戻して、逆の手で指輪の手を包み込むようにしながら、沙也はこう思った。

 すなわち、清登との関係は、この場所にぴったりはまるようなものだったのだと。

 この選択は間違いどころか、きっとこうあるべきだったのだと、指輪が教えてくれたように感じてしまった。