幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 急に清登の視線が向いて、洋斗は少し戸惑ったようだった。

 でも視線は逸れない。

 じっと清登を見つめている。

 その視線と表情で、沙也は確信した。

 清登と洋斗。

 きっと、親子になれる。

 今日は非日常の中だから、それに意識が取られているというのはきっとある。

 でも、洋斗はもうわかっているのだ。

 清登が特別なひとであると。

 敏感な子だから、感覚という部分で、清登との繋がりを感じ取っているのかもしれなかった。

 だから今は、沙也が代わりに言葉に出す。

「うん。きっとパパになれると思う」

 はっきり言い切った沙也。

 清登は、ぐっと喉が鳴りそうな表情に変わった。

 感じ入った、と表情が言っている。

「……っ、ありがとう。俺は……幸せだな」

 また、涙でもこぼしそうな声で言い、でも今は涙ではなく、笑顔が出てきた。