「婚約は破棄した。父と祖父の許可も取った。……沙也を妻として迎えたいという、俺の希望について」
清登の声は静かだが、硬かった。
強い決意と、それだけの準備をしてきたことが、その声にはっきり表れている。
でも沙也はどう答えていいか、わからなくなった。
「ありがとう」は違うだろう。
相当苦労したのは、これほど時間がかかったことだけでもわかる。
それに婚約破棄なんて、喜んでいいことではない。
だからすぐには返事が出てこなかったのだけど、清登がその前に続ける。
「俺の準備は整った。だから今なら言う資格があるんだ」
今度こそ、なにを言われるかすぐに悟り、沙也は清登の瞳を見つめるしかなくなった。
清登の優しげな目元は、今、真剣な色を帯びている。
表情と声音と同じだった。
その真っ直ぐな瞳で、清登は沙也に向かって、静かに言った。
「俺と結婚してほしい。今度こそ、これからの一生を共にしてほしいんだ」
予想していた内容だったのに、沙也の胸は、かっと熱くなった。
嬉しさと喜び、それから少しの痛みや切なさが、胸いっぱいに溢れる。
清登の声は静かだが、硬かった。
強い決意と、それだけの準備をしてきたことが、その声にはっきり表れている。
でも沙也はどう答えていいか、わからなくなった。
「ありがとう」は違うだろう。
相当苦労したのは、これほど時間がかかったことだけでもわかる。
それに婚約破棄なんて、喜んでいいことではない。
だからすぐには返事が出てこなかったのだけど、清登がその前に続ける。
「俺の準備は整った。だから今なら言う資格があるんだ」
今度こそ、なにを言われるかすぐに悟り、沙也は清登の瞳を見つめるしかなくなった。
清登の優しげな目元は、今、真剣な色を帯びている。
表情と声音と同じだった。
その真っ直ぐな瞳で、清登は沙也に向かって、静かに言った。
「俺と結婚してほしい。今度こそ、これからの一生を共にしてほしいんだ」
予想していた内容だったのに、沙也の胸は、かっと熱くなった。
嬉しさと喜び、それから少しの痛みや切なさが、胸いっぱいに溢れる。



