「ごめんな、驚かせたみたいで」
ハンドルを握り、前をしっかり見たまま、清登は言った。
「う、ううん……、あ、うん……?」
一回否定した沙也だったが、すぐにハッとする。
あの様子であったし、そもそも『この状況は初めて』と清登も知っているのだ。
取り繕うのもどうかと思った。
沙也のその返事に、清登は軽く笑ったようだった。
「沙也は素直だね」
褒め言葉なのか、ちょっとからかいたいのかよくわからず、沙也も曖昧に笑うしかなかった。
「どこへ行くの?」
車は街中から少し逸れたほうへ向かっているようなので、聞いてみた。
清登はやはり前を見たままだったが、さらりと返答する。
「初めてのデートだから、定番がいいかなと思って……。ドライブと食事はどうかなと思ったんだ。どう?」
驚いてしまった沙也だった。
まさか付き合うことになった翌日に、こんなしっかりしたデートがあるとは思わなかった。
ハンドルを握り、前をしっかり見たまま、清登は言った。
「う、ううん……、あ、うん……?」
一回否定した沙也だったが、すぐにハッとする。
あの様子であったし、そもそも『この状況は初めて』と清登も知っているのだ。
取り繕うのもどうかと思った。
沙也のその返事に、清登は軽く笑ったようだった。
「沙也は素直だね」
褒め言葉なのか、ちょっとからかいたいのかよくわからず、沙也も曖昧に笑うしかなかった。
「どこへ行くの?」
車は街中から少し逸れたほうへ向かっているようなので、聞いてみた。
清登はやはり前を見たままだったが、さらりと返答する。
「初めてのデートだから、定番がいいかなと思って……。ドライブと食事はどうかなと思ったんだ。どう?」
驚いてしまった沙也だった。
まさか付き合うことになった翌日に、こんなしっかりしたデートがあるとは思わなかった。



