幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 やはり何階か上がったところで降り、ティールームへ。

 ドアを開けるとすぐウェイターが寄ってきて、もちろん清登は予約しているという旨を伝えていた。

 そしてウェイターによって、席へ案内されると思ったのだけど……。

「個室のご予約をいただいておりましたので、こちらでございます」

 ウェイターのエスコートは、一旦、店を出てしまった。

 不思議に思いつつも、沙也はそちらへついていく。

 でも大切な話というなら、個室でもなにも違和感はない。

 きっとそのためだろうと思ったのだが、実際は少し違っていたようだ。

「こちらのお部屋へどうぞ」

 ウェイターが立ち止まり、手をかけた一室のドア。

 ドアとその周囲には、高級ホテルには少しアンバランスなものが貼ってあった。

 幼稚園などにありそうな動物のステッカー。

「キッズルームもあるって聞いたから、ここを予約したよ。洋斗が気に入るといいんだけど」

 清登が説明してくれて、沙也はやっと、個室であるという本当の理由を知った。

 洋斗がのびのび過ごせて、また、周りにも迷惑にならないためだろう。

 気遣いに沙也は感じ入った。