「うん、サイズは大丈夫だと思う。わざわざありがとう」
遅すぎる返事とお礼になったのに、やはり清登は嬉しそうなのだった。
「それなら良かった。さ、洋斗。乗っておくれ」
そう言って洋斗に視線を向ける。
洋斗はもちろん、こんな立派な車は初めてなのだ。
目を白黒させる、という表現がぴったりの表情をしていたけれど、沙也がにこっと笑って、「素敵なぶーぶだね!」と言ったことで、安心したようだ。
大人しくチャイルドシートに座ってくれた。
チャイルドシート自体には、父の車でよく乗っているので慣れているのだ。
沙也は逆のドアに回り込んでその横にお邪魔し、清登は助手席へ向かった。
それで全員、車内に収まったのだが、運転席を見て、沙也はちょっと目を見張ってしまった。
「お久しぶりです、沙也さん」
ハンドルの前に座って、振り向いてきたのはスーツ姿の目暮ではないか。
「は、はい! 目暮さん、えっと、その節はどうも」
あたふたした返事になってしまった。
でも考えてみれば当たり前のことだった。
目暮は香々見家の運転手なのだし、あのときからの話や仕事ぶりから推察するに、清登によくついているのだろうから。
遅すぎる返事とお礼になったのに、やはり清登は嬉しそうなのだった。
「それなら良かった。さ、洋斗。乗っておくれ」
そう言って洋斗に視線を向ける。
洋斗はもちろん、こんな立派な車は初めてなのだ。
目を白黒させる、という表現がぴったりの表情をしていたけれど、沙也がにこっと笑って、「素敵なぶーぶだね!」と言ったことで、安心したようだ。
大人しくチャイルドシートに座ってくれた。
チャイルドシート自体には、父の車でよく乗っているので慣れているのだ。
沙也は逆のドアに回り込んでその横にお邪魔し、清登は助手席へ向かった。
それで全員、車内に収まったのだが、運転席を見て、沙也はちょっと目を見張ってしまった。
「お久しぶりです、沙也さん」
ハンドルの前に座って、振り向いてきたのはスーツ姿の目暮ではないか。
「は、はい! 目暮さん、えっと、その節はどうも」
あたふたした返事になってしまった。
でも考えてみれば当たり前のことだった。
目暮は香々見家の運転手なのだし、あのときからの話や仕事ぶりから推察するに、清登によくついているのだろうから。



