でも、どう答えたものだろうと思ってしまった。
「ありがとう」は明らかに違う。
だが、「それじゃ駄目です」と言いつのるところでもない。
沙也は困ってしまった。
その沙也に構わず、真悠は肩のバッグをひとつ揺する。
「それに、私に謝るべきは清登だから。はき違えないでちょうだい」
真悠はきっぱりそう言った。
それだけ言って、一歩足を動かした。
「五分以上経っちゃったわね。もう帰る」
それで、そう宣言する。
返事を求められなかったことに安堵するやら、すまなくなるやらの沙也だった。
「あの、真悠さん」
でも、言うべきことはわかっていた。
自分にここまで話をしてくれて、しかもフォローするようにまで言われてしまった。
ぎゅっとこぶしを握って、声に出す。
「ありがとうございました。……来てくださって」
なににお礼を言ったのかは、あいまいにしてしまった。
それでも、真悠をしっかり見つめてお礼を言った。
なのに、その言葉と視線は真悠に呆れられてしまう。
「本当に甘くない? 押しかけて、勝手なことを言われたのに、お礼言うわけ」
「ありがとう」は明らかに違う。
だが、「それじゃ駄目です」と言いつのるところでもない。
沙也は困ってしまった。
その沙也に構わず、真悠は肩のバッグをひとつ揺する。
「それに、私に謝るべきは清登だから。はき違えないでちょうだい」
真悠はきっぱりそう言った。
それだけ言って、一歩足を動かした。
「五分以上経っちゃったわね。もう帰る」
それで、そう宣言する。
返事を求められなかったことに安堵するやら、すまなくなるやらの沙也だった。
「あの、真悠さん」
でも、言うべきことはわかっていた。
自分にここまで話をしてくれて、しかもフォローするようにまで言われてしまった。
ぎゅっとこぶしを握って、声に出す。
「ありがとうございました。……来てくださって」
なににお礼を言ったのかは、あいまいにしてしまった。
それでも、真悠をしっかり見つめてお礼を言った。
なのに、その言葉と視線は真悠に呆れられてしまう。
「本当に甘くない? 押しかけて、勝手なことを言われたのに、お礼言うわけ」



