「私は……、後悔しない道を選ぶって決めました。息子のことについても、清登くんのことについてもそうです。正しいのはきっと、真悠さんが言うようなことです。身を引くならなにもしないべきで、そうでないなら要求するべきですよね」
自分の気持ちを、ゆっくり言葉にしていった。
真悠はそのまま聞いてくれる。
遮ることはなかった。
言葉にしていくうちに、まるで自分に言い聞かせるようになってきた。
実際、そういう面もあったかもしれない。
「でも、私が一番『後悔しない』と思ったやり方なんです。……ずるいのは、わかってます。それはもう、真悠さんとの婚約前のあのときから、ずるかったんです」
なんとか顔を上げた。
真悠の顔を正面から見る。
まだ鋭い表情だったし、苦しげでもあったし、よくわからないという表情だった真悠。
沙也が静かに言った、それで終わりだった。
沈黙が落ちる。
自分の気持ちを、ゆっくり言葉にしていった。
真悠はそのまま聞いてくれる。
遮ることはなかった。
言葉にしていくうちに、まるで自分に言い聞かせるようになってきた。
実際、そういう面もあったかもしれない。
「でも、私が一番『後悔しない』と思ったやり方なんです。……ずるいのは、わかってます。それはもう、真悠さんとの婚約前のあのときから、ずるかったんです」
なんとか顔を上げた。
真悠の顔を正面から見る。
まだ鋭い表情だったし、苦しげでもあったし、よくわからないという表情だった真悠。
沙也が静かに言った、それで終わりだった。
沈黙が落ちる。



