幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 沙也の心は凍り付く。

 真悠の言うことは正論だ。

 自分を選んでと言っていい立場であるのは本当のこと。

 真悠にとっては、きっと沙也が、控えめな振りをして、要求は清登にチラつかせているだけだと見えるのだろう。

 でも、それは本当のことではない。

 沙也がしたいことではない。

 だから、衝撃の強さに気分が悪くなってきそうになるのを、ぐっと耐える。

 それで震えそうな体を押さえつけて、くちびるを開いた。

「そんなこと、言いません」

 声は震えた。

 でもなんとかちゃんとした言葉になった。

 真悠は眉を寄せた。

 苦しげな表情の中に、怪訝だという気持ちが混ざる。