幼馴染御曹司と十日間の恋人契約で愛を孕んだら彼の独占欲が全開になりました

 沙也はその言葉で殴られたような気持ちにもなり、立ち尽くすしかなかった。

 沙也のその反応も気に入らないとばかりに、真悠の視線は再び沙也に向く。

 声の通り、表情は苦しそうに歪んでいた。

 今度、話が来るのは私のほう。

 一瞬でそう悟った沙也。

 その通りのことを真悠がぶつけてきた。

「あなたもあなたじゃない!? 妊娠するくらいなら求めなさいよ! 婚約破棄して、私を選んでって言いなさいよ!」

 今度こそ、はっきり悟った。

 真悠の言葉に、頬を張られたのだ。

 そのくらい厳しく、鋭く、怒りが乗った一発。

 きっと、刺されるよりずっと痛い一撃だった。